正社員になるのとならないままでいることではどういう違いが生まれてくるのでしょうか。正社員になれるチャンスがある場合は、正社員になってみていろいろ考えてみてはいかがでしょうか。

社会人の男女

正社員になることのメリットとデメリット

一昔前までは終身雇用制の形を取っていた会社が殆どで、高校や大学を卒業してある会社に就職したら定年を迎えるまでそこで働くと言った人が沢山いました。
今でもあまり転職をしない人はいますが、昔はその数はもっと多く他の会社に移ると言うのは特殊な職業を除いてはそれほど多くはありませんでした。
当然このような働き方が出来るのは正社員として雇ってもらえたからですが、今では高校や大学を卒業してある会社に就職しても直ぐに転職をする人がけっこういます。
自分の得意としている仕事を見つけるために職を変えて色々な経験をして、自分に合った仕事を探している人が昔よりも増えているのです。
また会社の方でも短期間雇用する派遣社員として人を雇ったりすることが多くなり、その比率は年々増加しています。
ただ派遣社員として働くとなると安定した生活を送ることが出来ず、契約期間が満了したらそのまま雇用を継続してもらえない可能性もあります。
そのため契約期間が満了したらどうしようかと考えてしまうのですが、その点正社員はその心配をする必要がないです。
正社員の場合は正当な事由がなければ解雇することが出来ないのでいきなり仕事がなくなる不安がない上に、殆どの会社は給与の他に年に何回か賞与も出してもらえます。
さらには厚生年金にも入ることが出来るので老後も安心ですし、雇用保険にも加入することになるので万が一会社が倒産しても一定の期間まではお金が出るのでその点は大きなメリットだと言えます。
ただ正社員の場合は責任ある仕事を任されるのでとても大変で、休みもなかなか取らせてもらえないところもあります。そして残業時間が長いために精神的にも肉体的にも疲れてしまうことが多いのですが、この辺りが正社員であることのデメリットであると言えます。

正社員と非正規の差とは

正社員と非正規の差は、賃金において明確に現れています。厚生労働省が公表しているデータによると、20代の若い人は、正社員と非正規でそれほど大きく賃金の差はありませんが、20代後半くらいになると差が開き始めます。毎年昇給がある正社員の人は、長く働いているほど有利になっていきます。
50代の前半くらいになると、正社員の平均賃金はおよそ40万円、非正規はおよそ20万円なので、2倍の差があることがわかります。賃金には残業代などの手当ては入っていませんので、実際の給料はもう少し上になるでしょう。正社員の人はボーナスが出ますし、住宅手当などの福利厚生も充実しています。さらに、60歳で定年退職をしたときには、たくさんの退職金がもらえます。
もちろん、大手企業か中小企業かで大きな差があります。福利厚生についても大手企業のほうが充実していることが多いですし、中小企業ではボーナスが出ないということも珍しくありません。
正社員は定年までその会社で働くことが予定されていますので、当然会社から優先的に教育を受けられます。会社にコストをかけて育ててもらえるのが、正社員のメリットの1つです。また、重要な仕事を任される機会も多いので、経験・スキルを向上させやすいです。
非正規から正規への転職は難しいと言われていますが、正規から正規ならばそう難しくはありません。転職の面接でも、それまでのキャリアが重視されるので、フリーターをやっていた人よりも、正規で働いていた人のほうが有利になります。
また、マイホーム購入のための住宅ローンの審査においても、正社員の人に対象を限っている銀行も存在します。他にも、賃貸契約の審査、結婚活動など、あらゆる部分で、非正規と正規の差は現れていると言えそうです。

正社員にならないとダメなのか

社会人として働いている人は、正社員にならないとダメという意見を持っている人がいます。アルバイトや派遣で働いている人が、間違っているという意味で言っているのではないでしょう。正しい・間違っているという意味ならば、フリーターで働いている人も、間違いではありません。
しかし、現実問題として、結婚をして子供を育てて、将来はマイホームを建てて暮らすのであれば、正社員でなければ厳しいでしょう。子供が大きくなって、私立大学に進学したいと言い出したときに、子供の夢をかなえてあげるためには、正規社員として働き続けていなければ厳しいです。
厚生労働省が発表しているデータによると、20代前半の人の平均賃金は、正社員の人はおよそ20万円くらいです。この時点では正社員であるか、非正規社員であるかで大きな差はついていません。しかし、50代前半になってくると、平均賃金は正社員の人で40万円くらいになります。非正規社員の人は、20代前半の人と比べてもほとんど差はありません。平均賃金でおよそ2倍の差がついています。しかも、正社員の人はボーナスが支給されますし、退職をすれば退職金ももらえます。厚生年金を納めている金額も違いますので、老後にもらえる年金でも差がつきます。このような現実があるので、正社員であることが重要だと考えられるのです。
それでは、若い頃は派遣やアルバイトで働いて、ある程度の年齢になったら正社員に転職をすればよいではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、転職において重要になるのは、それまでのキャリアです。重要な仕事をまかされるのは正規社員の人ですから、キャリアにおいてもフリーターとして働いてきた人は不利になります。もちろん、政府は「再チャレンジ」などの政策を出していますので、将来どうなるかはわかりません。

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